アミューズの進出で活気づく東京・浅草エリア
アミューズグループの株式会社DAYブレイクが運営する『アミューズ浅草店』は東京都台東区「BIGPANDORA浅草店本館(855台)」の居抜きで、2024年4月26日に台東区エリア最大規模となる総台数955台でグランドオープン。これにより、関東圏におけるアミューズブランドは2店舗目。東京は初出店であったが、3週連続稼働率全国1位(エンタープライズ集計)を獲得するなど大成功だったといえるだろう。
同店の芦田店長がグランドオープン計画を知らされたのは2024年1月。準備期間は約3カ月であったが「“浅草店を伝説のパチンコ店にしよう”というアミューズグループ岩谷社長の大号令に大いに奮い立った」と言う。
地域に愛される店舗づくりの実現に向けて、オープン企画やプロモーション、スタッフ実務への落とし込みもふくめ「アミューズ・悠煇(現:DAYブレイク)・PANDORA」3社それぞれの持ち味を『融合』することで、シナジーを発揮できたようだ。そして、この融合はPANDORAのM&A後から同店で着々と進められるのだが、いずれくるアミューズブランド変更に備えてのことだった。
「都内屈指の観光地として知られる浅草に進出するにあたって、私たちが注力したことは地域の皆さんから信頼を得ることでした」と振り返りつつ、「地域との共存・共生を実現するため、商店街や町内会の会合へ積極的に参加しました。また、前身であるPANDORAのスタッフが仲間に加わったこともポイントです。旧店舗ユーザーのコミュニティ維持から輪が広がり、アミューズブランドでのオープン以降も変わらず支持いただけています」(芦田店長)
グランドオープン時におこなった入場整理券の配布は、既存会員から開始。貯玉もそのまま利用できるようにしたほか、販促施策では、会員情報を活用してスマートフォンや携帯電話に「ダイレクトメッセージ(DM)」を送付している。Webメディアではリーチできないターゲット層にアプローチできるDMのメリットを活かして、スリープ層や離反層の誘引も積極的に実施。浅草が1年でもっとも盛り上がる三社祭(さんじゃまつり)では、浅草六区ブロードウェイ商店街をエリアジャックする大々的なプロモーションで認知拡大を図った。また、外国人観光客が増加していることから、同店オリジナルの英語・中国語・韓国語対応の遊技マニュアルの配布や外貨両替機も設置。接客する際には、AI通訳機「ポケトーク」を活用するなど、インバウンド集客を想定したオペレーションも整えている。
パチンコ台数は通常貸301台、低貸127台の合計428台で最大構成は海シリーズ。パチスロ台数は通常貸460台、低貸67台の合計527台で最大構成はジャグラーシリーズである。海もジャグラーも旧店舗時代からのメイン機種で、アミューズブランドでのオープン後は若い新規顧客も増えたようだ。「アミューズブランドの浸透にあたり『やりすぎなくらいが丁度よい』と指令を受けています。あまりにもダイナミックで店舗スタッフが驚愕することもありますが、“顧客の期待以上”を創造できる環境に、全員が喜びとやりがいを感じています」と言う。
グランドオープンから5カ月が経過した取材当日(10月5日土曜日)も1,000人を超えるユーザーが開店前に長蛇の列をつくり、大いに賑わっていた。『アミューズ浅草店』の認知度は着実に向上している。芦田店長は「近隣のファストフード店様や飲食店様から『アミューズが来てから売上が倍にあがった』と嬉しいお声もいただいた」とし、「地域の皆様に必要とされ、“もっと出店して欲しい”と言ってもらえるお店を目指します」と目を輝かせて今後の抱負を語った。
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