日本遊技関連事業協会の定例理事会後の記者会見で「2024年パチンコ・パチスロファンアンケート調査(ホール来店客調査)」が発表された。2024年11月・12月に実施した調査によると、前年からの大きな変化はないものの、いくつかの小さな変化や継続的な傾向が見られている。本調査は来店客へのアンケート形式のため、回答者は高頻度層に大きく偏る。調査結果は、この点を踏まえて読む必要がある。
- 回答者基本情報:3人に1人が「2日に1回以上」の頻度で来店しているヘビーユーザー
- 遊技時間:回答者の3割が1日あたり5時間以上プレイ
- 使用金額:3年連続で増加
- ホール来店頻度:僅かな減少
- 継続意向:遊技継続意向を示したのは6割
回答者基本情報:3人に1人が「2日に1回以上」の頻度で来店しているヘビーユーザー
遊技時間:回答者の3割が1日あたり5時間以上プレイ
調査結果によると、1日あたりの遊技時間は前年からの大きな変化は見られず、「1時間以上3時間未満」と「3時間以上5時間未満」の合計が過半数を占めた。
また、平日は「1時間以上3時間未満」から「3時間以上5時間未満」、休日は「5時間以上」の層が僅かに増加した。
使用金額:3年連続で増加
1日あたりの平均使用金額では「1万~3万円未満」が35.9%で最も高い割合を占めている。注目すべきは平均使用金額の平均値が3年連続で増加し、過去6年間で最も高かったこと。
ホール来店頻度:僅かな減少
「前年より頻度が増えた」人の割合が微減し13.5%だった。その一方で「前年より減った」人の割合は前年と同水準の27.3%と頻度減少層が超過している。
頻度が減った理由は2年連続で「勝てなくなったから」が最も高く、「お金の余裕がなくなったから」が続いている。「パチンコ・パチスロが以前よりもお金がかかるようになったから」という回答は3年連続で割合が増加している。
一方、頻度が増えた理由は、2年連続で「余暇時間が増えたから」が最も高く、「顔なじみ・話し相手がいるから」が続いている。「顔なじみ・話し相手がいるから」という回答は3年連続で割合が増加している点が特徴的だ。
継続意向:遊技継続意向を示したのは6割
来店客の中で、今後もパチンコ・パチスロを継続する意向を示した人(「とてもそう思う」「そう思う」の回答者)は57.8%。前年からの大きな変化はないが、3年連続で微増している。
継続意向の理由としては、3年連続で「機種が面白いから」「遊びたい機種が多いから」が上位を占めており、遊技機の面白さが遊技のモチベーションにつながっていることが見てとれる。
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