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パチンコ店老舗連合 しにせえず 法人の枠を超えエリアを活性化

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パチンコ店老舗連合 しにせえず
法人の枠を超えエリアを活性化

本記事は『Amusement Business Answers』(2025 SUMMER Vo.1 No.3)に掲載中です。

5月5日、4法人6店舗の15人のスタッフが合同で大井町駅東口周辺(東京都品川区)を清掃した。この6店舗は昨年12月から合同イベントを開催している品川エリアの有志、パチンコ店老舗連合『しにせえず』のメンバーだ。

しにせえずは、品川エリアの老舗ホールの有志4法人6店舗によるパチンコ店老舗連合。活動のひとつである毎月5日の地域清掃には、『デルフィールニュー東京』の岩崎啓樹さん、『戸越ミナト』の菅忠則さん、『大井ニュー東京東口店』の澤孝一さん、『エンジェルファイブ』の篠崎豊起さん、『エムディー目黒』の松山翔さん、『エンジェル本店』の松田英佑さんら店舗責任者6人が一堂に会した。毎月20日は地元のお菓子などをセレクトした合同の景品イベントDAY。

結成のきっかけとなったのは、数年ぶりに品川区に出店を決めた、新規パチンコ店の存在が大きい。

出店が明らかになると大井ニュー東京の澤孝一サブマネージャー(店長を統括する立場で、他法人の営業部長代理に相当する)は、勉強会で交流がある同エリアの店舗から「どのような対策が必要だろうか?」と相談された。それというのも2018年11月に、同社のホール『大井ニュー東京東口店』の隣接地に大型の競合店が新規出店して以来、澤サブマネージャーは目と鼻の先でその営業を見てきたからだ。そして今回の出店に関しても同一の法人ということもあり、地域のホールの店長たちも関心が高まった状態にあった。

澤サブマネージャーと他法人店舗の店長らは、「競合店の出店をネガティブに捉えるのではなくポジティブに捉えよう。品川エリアの活性化のチャンスに変えよう。品川エリアの外に流出しているお客様を取り戻すための知恵を一緒に出し合おう」という考えで一致した。

合同で実施するから低コスト

「そういうわけで私たちはこの新規出店を歓迎し、『ようこそ!』と表現したんです」(澤サブマネージャー)

合同の地域清掃や地元景品イベントは活動の一部に過ぎない。5日はしにせえず6 店舗合同の「超CHANGE取材」が実施される。この宣伝・告知はXのしにせえず公式アカウントだけでなく各店が実施するため、個店がおこなうイベントより拡散力が高まる。また、広告デザインも共通のものを使うので1店舗あたりの費用は6 分の1で済んでいる。澤サブマネージャーは、「DMMぱちタウンさん、CFYさんの協力のおかげで実現しているので、感謝しています」と言う。

しにせえずでは、各ホールが創業月間をアピールする際に使えるよう、共同で電装花輪を制作した。いまではあまり見かけなくなった電装花輪だが、あえて老舗店舗らしい趣向を凝らした。これは1基18万円だったが、6店舗で持ち回りして使えるデザインにしたことで費用負担は1店舗あたり3万円で済んだ。

仲間を増やしていきたい

「1店舗あたりの費用負担が安いことで店長がその場で決裁でき、スピード感をもって企画が形になっていきました。もともと勉強会『青とうがらし会』で交流していたということもあり、イベント後の稼働状況も互いに共有し、次に活かしています。すでに稼働向上や会員数の増加といった成果が出ています」

今後新たに始めるのは合同入替だ。>>>記事全文は業界専門誌『Answers』最新号(夏号)をご覧ください。

 

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