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9月の業況はプラス圏に上昇・年末にかけて悪化する見通し|パチンコ景気動向指数(DI)調査 10月発表

パチンコ景気動向指数(DI)調査 10月発表
9月の業況はプラス圏に上昇・年末にかけて悪化する見通し

本記事は『Amusement Business Answers』(2025 WINTER Vo.1 No.1)に掲載中です。
調査概要調査期間:2024年9月12日~30日
回答:51企 業( 75地域)
実施:シーズリサーチ

シーズリサーチが有力パチンコホール経営企業を対象に四半期ごとに実施している調査によると、9月度の業界全体の景況感を示すDI値は13.3ポイント(前回比25.6ポイント増)とプラスに転じた。ただし3カ月後は▲5.3ポイントとマイナス圏に落ち込む見通し。これは、業界全体が回復基調にあるものの、10月以降は稼働が落ち込みやすい時期でもあるため、短期的な展望には慎重な見方が強まっていることを示している。全般的な業況が悪いと回答した企業の判断理由としては「客数の減少」が最も多く挙げられた。また、先行きについても、業況が悪いと回答した企業の9割が「来客数の減少」を理由に挙げた。全般的業況を企業規模別に見ると、小規模事業者(1~3店舗)が53.3ポイント、大規模事業者(11店舗以上)が35.0ポイントで、いずれも3カ月前から大幅に改善。一方、中規模事業者(4~10店舗)のDI値は0ポイントで前回から横ばいだった。地域別では北海道・東北(▲18.2ポイント)を除く全地域でプラス圏となり、特に関東(36.8ポイント)と近畿(16.7ポイント)のスコアが高く、かつ改善が顕著だった。

パチンコは▲42.7ポイントと依然マイナス圏だが前回比18.9ポイント増と改善傾向にある。一方、パチスロは32.0ポイントとプラス圏を維持している。

遊技料金区分別では、4円パチンコが▲52.7ポイントと低迷が続く一方、20円パチスロ(28.0ポイント)と低貸メダル(27.1ポイント)はプラス圏を維持している。ただし、いずれも3カ月後は悪化する見通しとなっている。

主な経営課題としては、全規模の事業者で「設備・運営費の増加」が上位に挙がった。特に改刷やスマパチ・スマスロ関連の設備投資負担が大きく、今後も投資を続けていかざるを得ない状況が浮き彫りとなっている。また、大規模事業者では「人手不足・人材確保」も深刻な課題となっており、人材確保の動向を注視している。特に年末年始の労働力確保が直前になるほど困難であることから、早期の準備が必要とされる。

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