文=ENTER
パチンコホール業界で長年にわたり当たり前のようにおこなってきた仕事の進め方は、デジタル化の時代に大きな後れを取っているのが現状です。日々の数値集計や帳票作成というルーチン作業に費やされる時間は、年間では何万時間にものぼります。そこに手作業が入っていれば、転記ミスも起こり、データの精度が低下します。
たとえば、ホールコンからCSVをエクスポートし、それをエクセルにインポートし、別のエクセルファイルのあるシートからデータをコピーして…といった作業をおこなっている場合、これはすべて自動化可能です。営業レポート作成から、ある時刻に関係者のLINEに投稿するというところまで自動で実行できます。
業務効率化により大きなコスト削減ができるだけでなく、営業幹部や経営層は必要な営業レポートをすぐに確認できるため、「判断」や「戦略立案」に充てる時間をより多く確保できるようになります。
業務効率化ツールは自社で開発すべき
一般的なITコンサルやシステム開発業者は、パチンコホール業界の業務プロセスや数値管理の特殊性を完全に理解することは困難です。エンジニアを採用するのも容易ではありません。したがって、パチンコホール特有の業務を効率化するツールは、自社内で人材を育成して開発するべきだと考えています。
まず、システム開発を外部に委託することと比較して、人材育成の費用は圧倒的に安く済みます。また、自社で人材を育成することで、将来にわたり内製化が可能となり、継続的なシステム開発コストの低減につながります。
そして何より重要なのは、パチンコ業界のことも、パチンコホール営業のことも知っている社員だからこそ、「本当に使える業務自動化ツール」を作れるという点です。ただし、一般的なプログラミング講座でコーディングスキルを学んでも効果は限定的です。そこで教えられるスキルは多くの場合、小売業向けやバックオフィス向けの汎用スキルであり、ホール業界の特殊性や具体的なニーズに照らすと「実務には使えない」となる可能性が高いのです。
マルハン東日本で年間6.3万時間削減
ENTERがご提供している『業務自動化研修』では、生成AI・AIプログラミングをフル活用し業務自動化を実現するスキルを身につけられます。カリキュラムは、パチンコホール業界のビジネスや業務要件を深く理解したチームが構築しており、意思決定層が求める帳票・情報の実態を踏まえた内容です。マルハン東日本カンパニーで、実際に年間6.3万時間もの業務時間削減を実現した業務自動化のノウハウをもとにした、パチンコホール業界に特化した実践的な研修です。
「ホールコンから得られる数値をもとにした営業レポート作成を自動化する」という目的から逆算して、「こういう自動化ツールを作るには、これとこれを繋ぐツールがあります」「AIにコーディングさせるには、こういう方法があります」「起こりがちなエラーを見つけるにはこういう点をチェックします」といった要点を押さえながら、業務自動化ツールを作るスキルを最短距離で習得できる構成になっています。
●特徴
- マルハン東日本カンパニーでの実際の業務自動化経験に基づくカリキュラム
- パチンコ店業務のニーズに直接応える具体的なツール開発手法をレクチャー
- ChatGPT などの最新AI 技術を活用したプログラミング手法
- Slack を通じた学習サポート
- 受講修了後に自社の業務用ツール開発をサポート
『業務自動化研修』では、1.5時間×10回の計15時間のオンライン講義を2~3カ月かけて受講していただきます。Pythonプログラミングの基礎から指導しますが、実際のコーディングは基本的にAIを使います。講座と講座の間には各自で課題に取り組みますが、わからないことがあれば、Slack上で講師に自由に質問できます。
●業務自動化研修の動画講義内容
プログラミングの必要性と環境構築/Python基礎①/Python基礎②/Pandasの扱い方・データ処理基礎/データ処理応用/複数のExcelファイルから一覧表を作る/ChatGPTで簡単プログラミング/自動メッセージ送信とWebAPI/Webスクレイピング/Web操作自動化
研修を修了すると、” 自社に特化した業務自動化ツールを、生成AIを使って開発するスキル ” を習得できます。さらに、ご希望の企業様には有償オプションとして、研修後1カ月間、実際のツール開発をサポートいたします。実際の営業数値でなく、ダミーの数字を使っての開発も可能です。
「営業数値の自動集計・分析ツール」が完成すれば、その次には、「遊技機の在庫管理」「賞品の発注~在庫管理」といったツール作りに取り組んでもいいでしょう。
適した人材はきっと社内にいる
最優先で育成対象とすべきは、営業本部長をサポートして営業資料の作成などを担っている方です。営業数値をどう加工してどういう指標で分析した数値が必要とされているかをもっとも把握しているため、ニーズに即したツールを作りやすい。また、ご自身の業務時間も大きく削減できます。
その次に適しているのは、情報処理やプログラミングの実務経験者、あるいは専門学校などで基礎を学んだ方です。独学で学習した人や、エクセルVBA・Google Apps Script(GAS)に触れた経験がある方も良い候補です。誰がそういったスキルを持っているかを把握していない場合、Googleフォームなどを使って全社員にITスキルを確認するアンケートを実施するという方法もあります。
自社デジタル人材を育成できる『業務自動化研修』には、マルハン以外のホール企業様の受講も増えてきています。自社デジタル人材育成のためご検討ください。
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