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MIRAIぱちんこ産業連盟・オンラインセミナー「MIRAIの学校」開催

MIRAIの学校 セミナーダイジェスト
MIRAIぱちんこ産業連盟・オンラインセミナー「MIRAIの学校」開催

本記事は『Amusement Business Answers』(2025 WINTER Vo.1 No.1)に掲載中です。

一般社団法人MIRAIぱちんこ産業連盟は10月21日から25日の5日間、オンラインセミナー「MIRAIの学校2024年秋のオープンキャンパス」を開催した。セミナーは業界関係者ならMIRAI会員でなくても完全無料で視聴可能なオープン型で講義は全19コマ。うち16コマがMIRAI会員企業によるもので、主要設備メーカー(ダイコク電機、グローリーナスカ、マースエンジニアリング)による営業データの解説のほか、営業支援系コンサルタント、人事系コンサルタント、広告会社など多様な講師が業界課題への対応策を解説した。

シーズリサーチの人首雄介氏は、パチンコ業界における顧客動向の変化について同社の調査データを基に説明。1995年から継続実施している「パチンコ・パチスロプレーヤー調査」の2024年版(2023年の遊技動向について調査)の分析から、3つの重要な指標を提示した。

「パチンコ・パチスロ プレイヤー調査」の分析結果の一部を紹介

第一に、コロナ禍前の2019年から2023年にかけてプレイヤーの減少が続いているが、特に60代以上のプレイヤーは53万人も大幅に減少した。なおかつ全体的に遊技頻度が低下した。週2回以上の常連客が月1~2回程度の低頻遊技に移行する傾向が顕著となっている。

第二に、従来、プレイヤーは複数店舗を使い分ける傾向があったが、近年は特定の1、2店舗に固定化する傾向が強まった。よく行くホールの数が「1~2店舗」のプレイヤーは、2019年には32.6%だったが2023年には42.6%まで上昇した。

第三に、プレイヤーの情報収集方法は、従来の新聞折込チラシやDMからSNSやウェブへと移行が進んでいる。ただしその手段は年齢層によって大きく異なり、年配層は「店内掲示」を重視する傾向が強い。

SPARKS NETWORKの中村恵美代表は、若手社員のやる気を引き出すための組織風土と仕組みづくりについて講義。若手社員の価値観が大きく変化していることを指摘し、従来の昇進・昇給による動機づけではなく、自己実現や貢献意欲を重視する必要性を説いた。中村代表は、共通の目的・ゴールを中心に、コミュニケーション、コラボレーション、セレブレーション(称賛)、コネクション(繋がり)を意識した「5Cモデル」と呼ばれる組織づくりを提唱した。

パック・エックスの須永将大氏は、パチンコ業界における従業員エンゲージメント向上をテーマに講義。従業員エンゲージメントとは、企業と従業員の信頼関係を表す指標で、「理解・共感」「帰属意識」「行動意欲」の3要素で構成される重要な概念だと解説。エンゲージメントの低い組織に対する改善策として、①店舗間や本部との横断的なコミュニケーション促進、②各業務が店舗経営にどう貢献するかの理解促進、③上司と部下の相互理解を深めるコミュニケーションの実践を提案した。

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