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EXA FIRST(東京都板橋区)|注目のグランドオープン2024

沿線最大級のパチスロ専門店として再開業

本記事は『Amusement Business Answers』(2025 WINTER Vo.1 No.1)に掲載中です。
東京・板橋区の老舗ホール『成増会館』のグループ店で、成増エリアのパチスロファンに支持されつつ2022年1月にビル建て替えのために閉店したパチスロ専門店『EXA』が、『EXAFIRST』とリブランド・増床しグランドオープンした。開業半年が経過しても稼働は衰えない。

三栄グループ(東京都)が運営する『EXA FIRST』は、2024年3月1日に東武東上線・成増駅前にグランドオープンした総台数405台のパチスロ専門店。パチスロ専門店としては沿線最大級。前身は、同じ場所で2014年4月から2022年1月まで営業していたパチスロ専門店『EXA』(総台数218台)だが、経緯は少々複雑だ。

三栄グループは同じ成増駅前に『成増会館』(現在の総台数は473台)を有している。この店舗は届出の上では329台のパチンコ・パチスロ併設店と144台の1円パチンコ店のツイン店舗。『EXA』が老朽化したビルの建て替えのために閉店した後、現在の『成増会館』の1円パチンコ店部分の屋号を『EXA』に変更し、内装も『EXA』風にリニューアルすることで、〈移転〉という体裁をとり既存客をスムーズに移行させた。そして駅前のビルが竣工するとパチスロ『EXA』は元の場所に戻るとともに、『EXAFIRST』とリブランドした。

建替えのために閉店する直前の『EXA』は高稼働店だったが、閉店した時点では、実はパチスロ専門店として再開するかどうかは白紙の状態で、他事業への転換も検討されていたという。遊技価値創造部の松岡修司部長の提言により、「パチスロ専門店でグランドオープンする」と決まったのは2022年7月頃。低迷期であったパチスロ市場の変化を見越しての判断であった。

「パチスロ専門店に勝算はありましたが、2フロアに増やすには足元商圏からの集客だけでは足りないのは明らか。沿線の二次商圏から集客するためにフットワークの軽い若年層に刺さる機種構成とプロモーションが必要になります。それを可能にするのが、機械寿命が長いジャグラーで構成した1階です。現場の社員たちは、1階と2階で全く異なるペルソナ設定をしたうえで、それぞれに向けた施策を展開しているのです」(松岡部長)

新たなビルは6階建でパチスロ店舗は1階と2階。設置台数はほぼ倍になった。3階には来店者と地域住民が利用できる駐輪場を設けた。1階は全152台のジャグラーフロアで、81台の「マイジャグラーV」を擁する。2階は「スマスロモンキーターン」「スマスロ北斗の拳」「パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ」などのスマスロ・AT機を中心に253台で構成。「スマスロモンキーターン」は都内最多の40台を設置している。

駅前ロータリー側にあるメイン入口の自動扉からは、あえて遊技フロア見せず、大きなディスプレイを設置。視界をふさぐ形になっているにも関わらず、映像の使い方によって遊技客を店内奥へ、もしくは2階へと誘導するようになっている。

1階は照度が高めで随所に木目を使ったやわらかい雰囲気。152台の小型フロアながら複数箇所に配置された休憩用のベンチや床のペイント、街灯の造作などが、〈外国の街角〉を思わせる。ジャグラーのメイン客層であるシニア層がちょくちょく立ち寄れるようなカジュアルな雰囲気。

2階へのメイン動線は、照度を落とし鏡とLED演出を巧みに使っているエスカレーターだ。2階に上がると少し広いスペースがありこれを囲むように「スマスロモンキーターン」が配置されている。その奥には円形サイネージを頭上に設置した「スマスロ北斗の拳」の円形島がある。本来は動線づくりに苦慮するはずのL字の地形だが、島配置と床のデザインによって、来店客の足が自然と奥へと進むよう工夫がなされている。

松岡部長は開業半年経過時点の稼働を、「1階も2階も目標通り」と評価している。今後については、「パチスロ専門店の営業にとどまらず、成増という街への、人の流入を増やし、街を活性化させるようなことを仕掛けたい」と語る。

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