事業のプラスになる広告代理店選び
信頼できる広告代理店を見極める 広告担当者必見の4つのポイント
文=CCG ENTER TAINMENT
上級ウェブ解析士
佐々木 亨(Sasaki Toru)1980年3月生まれ。北海道白老町出身。室蘭工業大学卒業後、新卒で大手パチンコホール企業へ入社。20年のパチンコ業界勤務で店長・エリアマネージャーを経験し、2022年㈱CCGE NTERTAINMENTへ営業職として入社。現在はウェブ解析士の知見とホール勤務経験を融合させ、クライアント企業の事業成果への貢献を目指す。
1. 業界経験と実績の確認
広告代理店が業界での経験を持ち、成功実績があるかどうかを確認することは非常に重要です。また、それと同時に成功実績と同様にどのような改善(失敗)の実績があるかについても確認することで、その代理店の深さを測ることができます。短期的な取引や同じサービスを繰り返し売り続けるような代理店であれば、どこかで聞いたことがあるような聞こえのいい成功事例はたくさん出てくるでしょう。しかし本当に業界の経験が豊富な代理店は、クライアントと共に改善を重ね試行錯誤をしてきた経験が豊富なはずです。
これを読んでいる皆さんもご認識の通り仕事に百発百中はありません。
またパチンコ産業の事業規模から、短期的に少しやったくらいで変化が生じるような小さなスケールでもありません。
目標(KGIやKPI)に対して成果が満たなかったときにどのような改善があり、どのように目標に向かっていったのかもぜひ聞いて判断材料としてみて下さい。
2. 料金体系が明確か
限りある予算の中で広告費用も当然効率的に使用することが求められています。
代理店によっては、制作費や運用費、管理費などが不透明なまま提示されることがあり、「最終的に何にどれだけの費用が使われているか見えない」という状態は問題ありです。特に広告の手数料・マージン率が高すぎる代理店には注意が必要です。
「実際に広告に使われている金額と、代理店に支払う総額に大きな差がないか」をチェックしましょう。
代理店が提供するレポートに記載されている各項目は、広告配信結果の確認ともう一つ、広告費が適切に効果的に使用されているかを判断する材料としての側面も持っています。
もし代理店のマージンが高すぎる場合、広告費のほとんどが代理店の利益に充てられ、本来の広告予算が十分に活用されていない可能性があります。
クリック単価、表示単価など”金額”で表記される指標が伏せられているレポートはぜひご自身で計算してみてください。
手数料率が同じA社、B社で同じ広告を使用した場合(GDN、LINE広告など)、コストパフォーマンスの違いが目に付く場合は具体的に要因などを尋ねることが大切です。
また詳細なレポートが提供されないことも問題です。コスト面の指標が明記され、配信結果の詳細がレポートで示されている代理店かどうか。またレポートに明記されていない指標についても数字で回答できる代理店かどうかが大切です。透明性のある代理店は、予算の無駄をカットし集客力を上げるためにしっかりとサポートしてくれるため、信頼できるパートナーとなります。
3. デジタル広告の運用力と提案力
デジタル広告が集客に欠かせない今、オンライン広告における運用力は非常に重要です。代理店側が積極的に広告の運用データを元に継続的な改善を行い、最適化を図ってくれるか。また変化・進化が非常に速いデジタル広告業界で常に最新情報を自社へ取り入れアップデートできている代理店かどうか、新しい提案や情報提供がいち速く行われているかどうかでその代理店の姿勢がうかがえます。
例えばYouTube広告領域のアップデート情報の速さなどはよい物差しになるのではないでしょうか。ショート動画枠へ広告出稿が可能になった時の情報提供や提案はいつ頃受けることが出来たでしょうか。もしかしたら今日時点で提案も情報提供も受けてない方もいるのではないでしょうか。
4. モノ売り(広告起点)かコト売り(施策起点)か
パチンコ店の広告は、集客状況や競合の動向などに合わせて予算組みなどを柔軟に対応することが求められます。
予測された未来に備えるために中長期的な施策が必要な場合でも柔軟に対応してくれる代理店は信頼できます。
〇〇広告をやりませんか?うちのGoogle広告は~~などの商談では話題の中心が広告となり、あまりおすすめできません。
先に導入する広告種類(モノ)を決めてしまい、施策(コト)が後付けになっていませんか?
100円ショップでふと目にとまった飾りを購入→帰宅してからどこに飾ろうかと場所を探すという状態に似ていますね。私はたまにやってしまいます。ひどいときは置く場所が見つからずそのまま放置です。
また予算についても毎月定額の複数月契約などはパチンコ事業のモデルと合わない可能性が高いです。時期や競合の状況により施策の強弱は変化し、広告費も伴って変化するはずです。今月の利益、来月の利益ばかりを見ている代理店とお付き合いしていないでしょうか。
ホール各社の事業戦略・施策を理解したうえで定期的にミーティングを行い、広告施策の進捗状況を共有しながら中期的な施策提案や改善ができる代理店であれば、長期的に信頼できるパートナー関係を築きやすく安心して任せることができます。
適切なパートナーを選ぶことで、広告費用の面でも無駄を省き、費用対効果を最大限に引き出すことができます。
特にパチンコ業界の広告は他業界とは異なる規制や独特の集客課題があるため、業界経験のある代理店であり、定期的な効果測定、明確な費用内訳の提供など、店舗運営側のニーズに合わせたサポートが可能な代理店かどうかを見極めてください。
競争が激化する現代において、広告代理店は単なる「外注先」ではなく、事業成長のための「ビジネスパートナー」として共に歩む存在です。
信頼関係を築き、自社の事業成果に貢献し得る存在かどうか。信頼できるパートナーとしてふさわしいかを見極め、未来を切り拓きましょう。
東京本社:
〒102-0074 東京都千代田区九段南2丁目3-14 日本生命靖国九段南ビル4F
大阪本社(本店):
〒541-0054 大阪府大阪市中央区南本町1丁目8-14 堺筋本町ビル5F
TEL:03-4321-1114
WEB:https://ccg-entertainment.jp/
コメント