ホール経営トップの経営者魂
更なる”いい会社”へ社内改革ing
常務執行役員 末次秀行
「未来永劫、必要不可欠な存在になること」。この一見シンプルな企業ビジョンの背後には、地域社会への深い貢献と、働く人々の幸福を追求する企業理念が息づいている。地場で圧倒的なシェアを誇り経営基盤を確立しているが、安住することなく新たな変革を進めている。
五月女グループとは
栃木県栃木市に本社をおく五月女総合プロダクト株式会社は、「ライブガーデン」、「スーパーライブガーデン」などの屋号でパチンコホール15店舗を運営。ホール事業のみならず、保育事業やフランチャイズ方式による飲食店運営など、多様な事業展開で発展。栃木県内で売上高TOP5に入る企業である。

焼肉きんぐ
堅実経営で築いた強固な基盤
栃木県の売上高ランキングは、株式会社カワチ薬品(ドラッグストア)、株式会社コジマ(家電量販店)が第一群であり、第二群の中に五月女グループは位置しています。これは県内全業種における順位であり、当社の経営基盤の強さを示しています。
パチンコ事業は薄利多売を基本としています。栃木県中南部と埼玉県北部を中心とした商圏において、先行者としての優位性を活かした堅実な経営を続けてきました。堅実とは、借入を純資産の範囲内に抑え、安定した財務基盤を守りつつ、従業員の成長を見極めながら新規出店を決定し、地域に求められる店づくりを第一に考える経営姿勢のことです。その成果は、『スーパーライブガーデン小山喜沢店』、『スーパーライブガーデン野木店』がそれぞれ2回、ある稼働調査会社のデータで全国1位になるなど、具体的な実績となって表れています。業界全体の規模縮小傾向は確かに懸念材料ではありますが、多くの他業界では当たり前である”適正な競争原理”が働いていると捉えています。当社としては、これまで通りのアプローチを心掛けながら、「全店が地域No.1店」を目指す堅実な経営を続けていきます。

スーパーライブガーデン小山喜沢店
保育事業が物語る「経営哲学」
当社社長の五月女は、よく「未来永劫、五月女グループが存続することが社会的意義」と語っています。しかし、一本の柱だけでは、その業界の動向に左右されかねません。そこで、全く異なるビジネスに活路を見出す多角化戦略を進めています。
多角化を進めていると、様々な事業機会が舞い込んできますが、その選択は単なる収益源を増やすことだけが目的ではありません。一例が保育事業です。現在、栃木の3園と東京・千葉の4園、計7園の認可保育園を運営しています。この事業を始めるにあたって、二つの選択肢を検討しました。少子高齢化という社会背景を考えると、市場の成長性では高齢者向けの事業の方が有望でした。しかし、実際に両方の現場を視察したところ「収益性や市場の成長度合いは抜きにして、これからの日本を支えて立ってもらう子供たちのために」と、保育事業への参入を選んだのです。現在では学童保育にも取り組んでおり、2025年4月からは児童発達支援放課後等デイサービスも千葉でスタートさせます。
この保育事業への参入判断に見られるように、五月女の思考や言動は少なからず「企業の色」となっています。地域が直面する課題に対して、企業として何ができるかという視点から事業を展開する姿勢。これは「ただ儲けるため」ではなく、地域社会への貢献を通じて企業の存在意義を高めようとする経営哲学に基づいているのです。

保育園でもエルガー(マスコットキャラクター)は大人気
「終身雇用」という考え
当社は、終身雇用にも強いこだわりがあります。これは、単なるスローガンではありません。パチンコ事業は、年齢を重ねてからのキャリアに制限が出やすい業態です。そのため、終身雇用制度を実効性あるものにするには、社員が生涯にわたって活躍できる場を作るための事業展開も必要です。事業の多角化は「雇用の創出」という側面も持ち合わせており、その成果はすでに表れ始めています。例えば、パチンコ店の店長やスーパーバイザーとしての経験を活かして、外食事業等の管理職として活躍している社員もいます。また、保育士の資格を取得した社員、現在も挑戦している社員もいます。
現在のパチンコ店スタッフに、すぐに別の事業に異動してもらおうという意味ではありません。しかし、将来的なキャリアの選択肢としてその道があるということです。終身雇用によって社員一人ひとりの幸せと安定した生活を実現することは、当グループの「企業は人なり」という考えの実践そのものです。
組織改革で目指す「学習する職場」
未来永劫の存続のためには、社員の成長と組織の進化が不可欠です。2023年に”いい会社”を”更なるいい会社”にすべく、社員に個別インタビューを実施し、組織の現状と可能性を丁寧に探りました。その結果、当社の課題として顕在化したことのひとつが組織風土でした。社員に定型の質問にレベル判定してもらった結果では「ヌルい職場」の領域にあったので、現状以上に「厳しくも温かい環境」に整備することで「学習する職場」の領域へと進化させる社内改革をスタートさせました。

「厳しくも温かい環境」にして「学習する職場」を目指す
改革の3つのキーワードは、理念経営、心理的安全性、エンゲージメントです。理念経営では、今後の展望に沿った企業理念を再構築しました。全社員が「日々何をどう取り組めば企業理念の実現に近づけるのか?」を体系的に分かりやすく連動させています。心理的安全性については、「地位や経験にかかわらず、誰もが率直な意見・素朴な疑問を言い合うことができる組織・チーム」という現状の強みを活かしながら、より明確な目標設定と連動させることで、厳しくも温かい環境を目指しています。エンゲージメントを高めるために、社員の期待に応える具体的な施策を展開しています。2025年6月からの企業型DC(確定拠出年金)導入、店舗を含めた全職場での食事補助の公正化など、待遇改善を着実に進めています。さらに、個人適性検査のフィードバックや外部のEAP(従業員支援プログラム)を導入し、社員一人ひとりが安心して能力を発揮できる環境づくりにも注力しています。

経営理念
新たな昇格・教育システム
職位を再編成し、各職位における責任と権限の明確化を実施しました。この改革の核となるのが、体系的な昇格・教育システムの導入です。次の職位への昇格プロセスでは、まず各職位で必要となる業務知識やテクニカルスキルをマニュアル化し、OJTを通じて習得します。その後、希望者はOFF-JT研修に参加して上位職に必要な知識を学び、自店での具体的な行動計画(アクションプラン)を策定・実行します。その成果が認められれば、翌月から上位職に昇格して新たな職責を担うことができます。
次世代リーダーの育成としては、2024年から外部のビジネススクールに4名を派遣しています。これは社内公募に手を挙げた社員から選抜した30代半ばの4人(本社管理部門3人、店舗責任者1人)で、約1年半をかけて思考系、人事組織・リーダーシップ、マーケティング・戦略、会計・財務などの基本科目6つを学びます。目的は二つあります。
一つは会社の将来の幹部候補の育成です。新卒採用者は、パチンコ業界の中でも自社での経験のみに限定されます。また中途採用の場合も同業他社からの転職が中心となるため、他業種でのビジネス経験を持つ人材が少ない状況です。そのため、ビジネススクールでの学びを通じて視野を広げ、現業の改善・改革を推進できる人材に成長することを期待しています。同時に4人を派遣したのは、共通言語で話ができる環境を作り、それを社内に大きく波及させる狙いがあります。彼らは第1期生であり、今後も継続的に派遣を行う予定です。
二つ目は、中堅社員でも若手社員でも、仕事を通じて自己の可能性を広げたい社員への学びの機会の提供です。ビジネススクールでの多様な背景を持つ人々との出会いと交流は、当人にとって大きな財産となるはずです。

末次秀行 常務執行役員
未来を共に創る仲間たちへ
私たちの目指す企業像は明確です。企業理念のMISSION(使命・目的)に掲げている「私たちは元気を創造します~Wecreateenergy~」の実現です。全社員が元気を創り、それをお客様に提供し、そしてコミュニティ全体に感化させていく。その結果として、五月女グループが未来永劫、必要不可欠な存在であり続けることを目指しています。
「栃木県の優良企業であり、パチンコ事業も特に栃木県内店舗は優位性を持ってお客様の支持を得ている。また、他の事業を展開できていることも強み」̶̶これは社員インタビューで語られた当社の姿です。しかし、現状に満足することなく、私たちは新たな変革を進めています。この変革を成し遂げるのは、現在の社員たちです。そして同時に、これから出会う方々の未知の力も、是非とも融合させていきたいです。記事を読んで、弊社に興味を持たれた方とお会いできることを楽しみにしています。

全社方針
本社:栃木県栃木市川原田町1341-2
WEB:https://www.saotomesp.co.jp/recruit/
問い合わせ先(直通):h.suetsugu@sspc.jp
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