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市場導入前にAIが稼働を予測 凄腕の機械選定責任者が開発

FRONT RUNNER INTERVIEW
市場導入前にAIが稼働を予測 凄腕の機械選定責任者が開発
文・写真=田中剛(Answers エディター)/ text photo by Tanaka Tsuyoshi


BRAIN DIVE 株式会社
代表取締役 松田修身
プロフィール
2000年に東海地区を中心とした大手パチンコ法人に入社。2003年に店長、2014年よりエリア長。2020年に稼働ランク日本一を達成。同年、独立。2024年にBRAIN DIVE設立。
本記事は『Amusement Business Answers』(2025 SPRING Vo.1 No.2)に掲載中です。

─貴社は人工知能(AI)によって市場導入前の時点で遊技機のパフォーマンスを予測できるシステムを開発されたそうですね。

松田代表(以下敬称略) 当社が開発した『PS.AI』は遊技機のパフォーマンスを導入前に予測できるもので、2024年3月頃には原型ができあがってフィールドテストを重ねてきたので、おそらく業界初のシステムだと思っています。2024年1月から12月までに市場導入された156機種を事前に予測した結果、導入初週稼働の予測の的中率はパチンコでは80~83%、パチスロでは90%という精度の高さです。

─機種選定はホール営業の大きなウェイトを占めていて、分析には多くの労力が必要だと思います。

松田 機械選定担当者の多くは、過去の膨大なデータや経験を頼りに分析を行っています。しかし、それには多くの時間や労力がかかり、機械選定者の大きな負担になっています。かくいう私もその昔、某法人でエリア長という機械選定の責任者の立場で機械評価に悪戦苦闘する日々でした。

AI活用とは、人間の努力を何に集中させるのか決めること

─松田代表が機械選定担当者を務めていた当時、その法人は、数年間にわたり某業界メディアが算出した「遊技機1台あたりの資産価値金額」(保有する遊技機の中古機市場での流通価格を集計し算出したもの)で全国1位でした。つまり、機械評価の精度の高さで定評がありました。

松田 はい。高い予測精度を維持していたと自負していますが、決して私一人でできたことではないのです。専任アシスタントが複数人必要な作業です。しかしいまや、様々な領域で、データの蓄積から頭を捻って理論だてるというプロセスを、AIが瞬時に行い80点までの回答を出してくれます。人間である私たちは、AIが出した80点の回答を100点、120点にするという最終プロセスに努力を集中させていくべき時代なのです。人間の努力をどの部分に注ぐのかという、〈努力革命〉に直面しているのだと思います。誤解のないように強調したいのは、店長や営業部長といった方の機械評価業務がなくなるわけではないということです。『PS.AI』は機械選定担当者の補佐役であり、AIが瞬時に導き出した80点の回答をもとに、さらに予測精度を高めるのは機械選定のプロである人間の仕事です。そして、稼働予測をもとに、何台購入してどのように運用するかという意思決定するのも人間です。

機械選定担当者の経験に基づき200項目以上の最新データを投入

─この〈努力革命〉に適応するかしないかで、生産性が大きく変わりますね。

松田 誤解のないよう補足しますが、店長や営業部長といった方の機械評価業務がなくなるわけではありませ。『PS.AI』は機械選定担当者の補佐役にすぎず、これを使いさらに精度を高めるのはあくまでも機械選定のプロである人間です。

─『PS.AI』は具体的には何を予測するのでしょう?

松田 『PS.AI』では、導入初週の稼働、稼働ダウン予測(2週目の稼働下落率)、撤去判定(減台・撤去の時期目安)など10項目と、これらを基にした総合評価の計11項目を予測します。これによって店舗は導入後のリスクを事前に把握し、無駄な投資を避けることができます。システムが提供する予測結果は、部長様やエリア長様、店長様が迅速に意思決定できるように、見やすくシンプルにデザインされています。

─おそらく、「何を学習させるか」が重要なのでしょうね。

松田 はい。ひとことで言えば、「市場動向やプレイヤーの反応パターン、過去の導入実績を総合的に分析する必要がある」ということになります。中心的な学習項目を簡単に表現すれば、「総量」「時速」「コンテンツ認知率」「販売台数」で、一般に公開されていない機械の情報も含め常に新しい200項目以上のデータを全機種学習させています。この項目の選定、それぞれの重みづけなどが、私の機械選定担当者としての経験に基づいたものです。あえて現状の弱点を言えば、従来にないスペックの遊技機が登場した際は、どうしても一時的に的中率は低下します。もちろん、2機種目からすぐに適応します。そしてシリーズ機は認知度が高いため、AIが高めの評価をしてしまう傾向があります。

─ホールの意思決定を大幅に効率化しますね。

松田 12月に正式リリースしましたが、予測精度を実感していただくために、1カ月間の無料お試しプランを用意しました。ご要望に応え、その第2弾をこの春から10社限定で追加募集します。この機会に多くのホール様に試していただきたいと思いますので、ぜひご連絡ください。

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