遮熱・断熱塗装で年間を通じ　電気使用量削減・環境負荷低減

電気代削減のための遮熱・断熱塗装
遮熱・断熱塗装で年間を通じ 電気使用量削減・環境負荷低減

数年前から始まった「電気料金の値上り」は、パチンコホールの事業コストを引き上げ利益を圧迫している。さらに社会的要請として、パチンコ業界も環境負荷低減への取り組みが求められているため、電気使用量の削減は喫緊の課題だ。

パチンコホールの場合、電力のおよそ半分が空調に使われている。そして20％が照明、20％が遊技、7％が島設備に消費されている。つまり、空調機器を効率よく利用することが、もっとも大きな電力削減効果を期待できるのだ。その代表的な方法は、消費電力が低い空調設備に交換することだが、これは非常にコストがかかるし、近年オープンしたホールの空調設備はすでに省電力タイプのものだ。それ以外の場所で、電力削減効果を期待できる部分を探す必要がある。それがガラス壁と室外機だ。

建物の壁には、「夏季には外部からの熱を遮断し、室内の冷房効果を高めることでエアコンの稼働時間を短縮する」「冬季には室内の熱を逃がさないことで暖房効果を保持し、暖房の稼働時間を短縮する」という役目がある。しかし、店舗のガラス壁、ガラス窓、室外機などは、〈遮熱〉の対策が手薄だ。ここに遮熱・断熱塗装を施すことで、電力使用量の削減が期待できる。

高い性能を誇る遮熱・断熱塗装のトップブランドは『テラノペイント』と『トライブコート』だ。『テラノペイント』は、国内を代表する大規模食品工場やスーパーマーケットを中心に多数の導入実績があり、パチンコホール企業でも導入されている。

テラノペイントの実力

厳密な調達基準で知られるダイナムは、遮熱・断熱塗料『テラノペイント』で室外機本体をコーティングし電気使用量の変化を調べる実証実験を、2023年から各地の店舗で約1年間にわたりおこなった。その結果、「高い節電効果あり」と認め、昨年、『テラノペイント』を正式採用し施工店舗を拡大した。昨年後半の時点でダイナムグループ約50店舗で施工されている。

効果を検証するために過去さまざまなパチンコホールで、デモンストレーション用に遮熱塗装をおこなった室外機と、おこなわなかった室外機で使用電力量を比較した。その結果、遮熱塗装によって平均20%～22％の電力削減効果が認められた。LLサイズの室外機を10台設置しているパチンコホールの場合、節電量は年間5万kWh、CO2削減量23.0トンと推計された。

どのような店舗に最適か

トップブランドが業務提携
室外機塗料×窓ガラス塗料

『テラノペイント』を扱うテラノテクノロジー（株）は昨年、ライバル関係にあった（株）トライブギアと強力なパートナーシップを締結した。遮熱・断熱塗装に関する両社の専門知識と技術力を活かし、ホール企業を中心に施設のエネルギーコストの削減と環境負荷低減を目指す。トライブギアの『トライブコート』は、多くのパチンコホールの窓ガラスやガラス壁の遮熱・断熱塗装の実績を持つ遮熱塗料『ECOアテイン』が、昨年リブランドし名称を一新し新スタートを切ったもの。同社は同時に、『トライブコート』の施工管理を専門に担う（株）トライブギアを新設し、発注から施工、品質管理、アフターサポートまでの一連の流れをよりスムーズに進める体制を整えた。さらに（株）ハルエネの高圧電力サービスとの連携を進め、新たなアプローチによる電力コストの大幅な削減も可能にしている。

トライブコートの実力
『トライブコート』をガラス壁・窓や風除室に塗装施工することで、夏は暑さの光熱である近赤外線を遮蔽し窓から入る直射熱の8度から15度を遮ることができ、冬は室内から暖房熱エネルギーの流出を抑制し2度から3度上がる。試験ブースを用いて行った室内温度測定実験では、〈塗装施工無し〉と比較して、年間の空調費削減率は28％という計算になった。また、遮熱フィルムは一般的に5年から7年で剥がれや気泡が発生するが、『トライブコート』の耐久年数は15年と長いこと。他社の遮熱塗装と比較すると単位面積当たりの費用が約20％安いこともあり、早期に償却できる。

施工前には専門スタッフが現地調査に訪問し、ガラス面積測定、室外機確認、電力消費の現状ヒアリングの上、施工費用の見積もり、電力削減効果シミュレーション、投資回収期間をご提案いたします。図面と室外機の型番・台数だけでもお見積もり概算をシミュレーションできますので、気温が上昇する前に施工できるよう、お早めにお問い合わせください。

文=トライブギア

テラノテクノロジー
白井稔宏社長