腕時計式電波表示システム RYT-100
ホール現場の生産性を高める!「余剰工数」をいかに生み出し利用するか
文=浅田 浩司(琳総堂)
人材の確保が厳しさを増す昨今、コンビニやスーパーのセルフレジ、飲食店におけるモバイルオーダーやロボット配膳など、現場のサービス提供における部分的作業を“非対面”で対応可能とする機器やデジタルツールを導入し、省人化を実現させています。
パチンコ店においても、デジタル入場抽選や各台計数機、自動精算機やセルフPOSなど、遊技客が“入場から遊技終了まで”の間に発生する、スタッフの手を必要とする部分的な要素を自動化ツールで対応することで、作業量は削減されつつあります。
一方で、台数規模の大型化を背景に、スタッフ一人あたりの対応台数(対応客数)が増加していく中、ホール現場の人員配置数を見直したいがどうすべきか、といったお悩みもあることでしょう。人員数の最適化や配置が実現できれば、低コスト運営が可能となるわけですが、懸念としてあがってくるのが、“接客サービスの品質低下”です。
遊技中に発生する様々な事象、例えば、機械トラブル処理や休憩の呼び出し、清掃や店内サービス利用の呼び出しなど、セルフ化を叶えるシステムを導入しても“すべてのお客様対応を動的に非対面で完結させる”ことは難しく、それは、ホール現場の方々が特に実感されていることかと思います。
人員を抑えながらも、お客様の呼び出しに、いかにして迅速に応え快適性を高めるか、ストレスを解消するか、という点は、対面接客サービスにおける共通のテーマともいえるかもしれません。今回は、このような課題解決に、“腕時計式呼び出しシステム”を導入されたケースをご紹介したいと思います。
実感できる効果は対面接客の迅速化・コストの削減に留まらない
当社の腕時計式呼び出しシステム『RYT-100』は接客サービス各業種・企業様のお悩みやご要望を受け開発したもので、「呼出ボタンと連動し、スタッフが装着する腕時計に“呼出”を振動で通知することで、迅速対応を可能とするシステム」です。パチンコ店の他、飲食店やアミューズメント施設、福祉や医療施設、工場施設など、様々なシーンで活用されています。
データ表示器などのメーカーを問わず、あらゆる機器に接続可能な“高い汎用性”、FM通信による途切れにくい“電波強度”、場所を選ばず簡単に設置できる“簡易性・拡張性”なども大変高くご評価頂き、リピート率は95%以上です。大手パチンコ店様でも、続々と導入が進んでおります。
パチンコ店への導入は、1,000台クラスの大規模店から300台クラスの小規模店まで、立地を問わず、2024年時点で300店舗以上ございます。“限られた人的リソース”で、“お客様の呼び出しに即時対応できるようにしたい”といった理由や背景がほとんどです。
業務効率を高め余剰工数を有効利用する
お悩みとしてよくお伺いするのは、「常時、代表ランプを目視できる状態をキープし、インカムによる連携で島内巡回に移行するも、聞き違いや、聞き漏らしなどで上手く連携が図れない。」「ピーク日や、ピーク時間帯を考慮すると人員確保したいが、実際のところは困難。予定より少ない体制でオペレーションを回すことになり、清掃を含め行き届かない部分がどうしても出てしまう。」というケースです。
また、「ホール内に死角があって、その部分は人員を配置せざるを得ず、何かと効率が悪い」など、部分的な課題解決にもご活用されています。
主な導入効果として、“お客様対応時間の短縮”、“人件費の削減”があげられますが、もうひとつ大きな効果として、本システムを活用したことで、「各作業に集中できる時間が増えて効率が良くなった」という点があげられます。これまでのホール現場オペレーションの“ダブつき”や“ムダ”を解消することができるようになり、実際に「閉店後に回していた作業を営業中に対応できるようになった」というお声も伺っています。システム導入によって生まれた余剰工数をどのように利用するか、割り当てるか。ホール現場ごとで異なってくるとは思いますが、検証していくことが大切です。
当社のシステムは部分的工数の解決を可能とするのも特徴のひとつ。限られた資源でどこまで導入できるか、事例を聞きたい、など御座いましたら、お気軽にご相談ください。
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